Thursday, October 17, 2019 9:50 AM

IT企業課税で進展探る G20財務相会議開幕へ

 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が首都ワシントンで17日(日本時間18日)、2日間の日程で開幕する。グーグルやアップルに代表される巨大IT企業が対象の「デジタル課税」の実現に向け、具体的な課税基準などで進展を探る。フェイスブック(FB)が発行を計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の規制も議論する。

 デジタル課税では、経済協力開発機構(OECD)が9日に骨格案を公表し、世界規模でサービスを提供する企業の支店などが国内になくても、サービスの利用者がいる国であれば利益の一部に課税できるとした。

 G20は会議で骨格案を承認する見通しだが、課税対象とする利益率の基準で先進国と新興国の意見の違いが表面化する可能性がある。新興国は税収を多くするために基準を低くしたい考え。IT企業を多く抱える先進国は高くしたい意向だ。(共同)