Friday, October 18, 2019 10:33 AM

米、対EU報復関税を発動 ワインや航空機、摩擦激化

 トランプ政権は18日、欧州連合(EU)による航空機大手エアバスへの補助金に対抗し、EUからの輸入品約75億ドル(約8100億円)分に報復関税を発動した。追加関税率はワインやチーズなど農産品や工業品に25%、航空機に10%。世界貿易機関(WTO)の承認を受けた措置だが、米欧は鉄鋼関税でも対立しており、貿易摩擦の激化は避けられない。

 これを受けEUのマルムストローム欧州委員(通商担当)は18日、対米報復関税を発動する以外に「選択肢がなくなった」との声明を発表した。

 米通商代表部(USTR)は声明で100%まで引き上げられると強調。圧力強化をちらつかせ、貿易協議での譲歩引き出しにつなげる思惑もありそうだ。(共同)