Monday, September 19, 2016 5:45 PM

難民支援に28億ドル 首相「主導的役割果たす」

 安倍晋三首相は19日午後(日本時間20日未明)、ニューヨークの国連本部で開かれた移民・難民対策を討議する国連サミットで演説し、難民や移民の人道支援や受け入れ国への支援として今後3年間で総額約28億ドル(約2850億円)を拠出すると表明した。深刻な人道危機が起きていることに懸念を表明し、日本が「主導的役割を果たす」と強調した。

 日本は飢餓や貧困の解消を目指す「人間の安全保障」の提唱国として、難民や移民対策でも積極的な姿勢をアピールする狙いがある。

 国連サミットでは加盟国の首脳らが難民の受け入れや支援で各国が責任をより公平に分担するとした「ニューヨーク宣言」を採択した。20日には各国首脳が参加して国際社会の課題を述べあう一般討論演説が始まり、20日午後にはオバマ米大統領主宰の難民支援資金に関する首脳級会合も開かれる。(共同)