Friday, October 25, 2019 10:52 AM

菅原経産相を更迭 「有権者に香典」疑惑

 菅原一秀経済産業相(57)=自民、衆院東京9区=は25日、安倍晋三首相と官邸で会い辞表を提出した。選挙区の有権者に秘書が香典を渡したなどとする公選法違反の疑いが週刊誌報道で浮上していた。官邸が菅原氏に辞任の検討を求めており事実上の更迭。菅原氏は9月11日発足の第4次安倍再改造内閣で初入閣したばかりで、政権に大きな打撃となった。後任には梶山弘志元地方創生担当相(64)が就任した。

 首相は「任命責任は私にあり、国民に深くおわび申し上げる」と記者団に述べた。菅原氏は閣議後の記者会見で疑惑に関し「結果として秘書が香典を出した」と述べ、週刊誌報道を認めた。「私の問題で国会審議が停滞するのは本意ではない」と辞任理由を説明した。

 関西電力役員らの金品受領が問題となる中、電力業界を所管する経産相が交代する事態となった。野党は衆院予算委員会の集中審議の開催を求め、首相の任命責任を追及する方針だ。(共同)