Monday, October 28, 2019 9:55 AM

米成人の4割がAV購入に関心〜車内の余暇時間を楽しみに

 米国の成人ドライバーの約40%は、走行中にスナックを食べる、電話で話す、電子メールを確認するといったことが可能な自動運転車(AV)を将来購入することに関心を持っているという調査結果を、アドビ・アナリティクスが発表した。

 ロイター通信によると、18歳以上の米国人1040人を対象に実施された今回の調査で、ドライバー側にはAVを受け入れる準備ができており、自宅やオフィスの延長として使おうと考えている状況が明らかになった。

 業界専門家は、車がほぼどんな状況でも人間の介入なしで自動運転できるようになるのは何年も先のことと考えているが、世界の自動車メーカーやIT企業は自動運転ができる車に多額を投資している。ゼネラル・モーターズ(GM)、ウーバー・テクノロジーズ、アップルに続いて10月は韓国・現代自動車がAVや関連システムの開発に投資する大規模な計画を発表した。

 自動運転技術の主導権争いは激しくなっており、カリフォルニア州政府の2018年の報告書によると、アルファベット傘下ウェイモやソフトバンクのビジョンファンドが支援するGMクルーズは、すでに18年だけで2万5000キロを超える完全自動走行を行っている。

 配車サービスのリフトもAV関連に多額を投じる計画を発表しており、BMWと中国のオンラインゲーム大手テンセント・ホールディングスは中国にコンピューティング・センターを立ち上げるために提携した。

 ドライバーも「自動車革命」を受け入れる準備ができているようで、すでに多くは新車の購入判断で自動運転機能が付いているかどうかを考慮している。コネクテッドカー(インターネットとつながる車)に対する関心もこれまでになく高まっており、この1年で支持者は35%以上増えた。

 電動車、ハイブリッド車、コネクテッドカーの受け入れ度が最も高いのはミレニアル世代で、多くのドライバーが車が自動走行する間に▽好きなポッドキャストを楽しむ▽お気に入りのテレビ番組を見る…など、より余暇的な行動をしたいと考えている。