Wednesday, October 30, 2019 10:16 AM

グレタさん、環境賞を辞退 「賞より科学に耳傾けて」

 地球温暖化防止を求める若者の世界的運動の先駆けとなったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16)が29日、北欧5カ国の議員らでつくる協力機関「北欧理事会」の環境保護に関する賞の受賞を断ったと自身のインスタグラムで明らかにした。賞は環境保護に貢献した団体や個人に贈られている。

 カリフォルニア州に現在いるというグレタさんは、授賞決定に謝意を示した上で「温暖化防止の活動に賞は必要ない。必要なのは政治家や権力を持つ人々が科学に耳を傾けること」と記した。

 グレタさんは昨年、スウェーデン・ストックホルムの議会前で温暖化対策を訴え、1人で座り込みを開始。各国の若者によるデモの火付け役になり、ノーベル平和賞の有力候補にも挙げられた。(共同)