Wednesday, October 30, 2019 10:18 AM

フリー就業保護強化へ 契約打ち切り不払い深刻

 厚生労働省は30日、企業と雇用契約を結ばずフリーランスで働く人らの保護策を話し合う有識者検討会を開き、契約・報酬ルールの明確化に向けた法改正や指針整備の議論を本格化させた。一方的な契約の打ち切りや報酬の不払い被害は深刻化しており、セーフティーネットをどう拡充していくかが焦点。早ければ来年春にも報告書をまとめる。

 検討会では就労条件や報酬額、支払い方法が曖昧なままで働かされることを防ぐためルールの明確化を検討する。紛争に発展した場合に立場の弱いフリーランスを守るため相談窓口の設置についても話し合う予定だ。

 フリーランスの定義は幅広いため、指針や法律で保護するべき対象の範囲についても議論する。基本的には自営業の個人だが、友人や親戚を使用した場合や法人化した場合に保護対象に含めるかも検討課題となる。(共同)