Tuesday, September 20, 2016 9:49 AM

核、難民で解決策探る オバマ氏、対話成果強調

 国連総会の一般討論演説が20日午前(日本時間同日夜)、ニューヨークの国連本部で始まった。オバマ大統領ら各国指導者が、核軍縮・不拡散や第2次大戦後、最多となった難民らへの対処など、地球規模の差し迫った課題の解決に向けて意見表明する。

 残り任期約4カ月となったオバマ氏にとって、最後の一般討論演説。大統領に就任した2009年の演説で国際協調主義や国連重視を打ち出したオバマ氏は、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の推進や、イラン核合意といった米政権が主導した対話外交の成果を強調。

 5回目の核実験を強行した北朝鮮を念頭に、自らが掲げる「核兵器なき世界」への機運維持へ世界の結束を訴える方針。オバマ政権は、今週の一般演説期間中に核実験自制を要求する安全保障理事会決議の採択を目指しており、採択から20年となる包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効の重要性にも言及するとみられる。(共同)