Wednesday, September 21, 2016 10:22 AM

16年の世界成長率2.9% 日米欧振るわずとOECD

 経済協力開発機構(OECD)は21日、世界経済見通しを発表した。2016年の実質国内総生産(GDP)の伸び率を前年比2.9%と見込み、6月時点から0.1ポイント下方修正した。日米欧の先進国が振るわず、英国の欧州連合(EU)からの離脱決定もマイナス要因に挙げた。日本は0.7%から0.6%に引き下げた。

 英国は国民投票前の経済が堅調だったため、16年は1.8%へ0.1ポイント上方修正。半面、17年は2.0%から1.0%に大幅に引き下げた。離脱決定による世界経済への余波はこれまでは大きくないが、結び付きが強いユーロ圏では17年に悪影響が顕在化する可能性があると説明した。

 日本については、消費税増税の再延期が個人消費を下支えするものの、為替相場の円高とアジア向け輸出が低調なことが響くという。17年の成長率は0.7%へ0.3ポイント引き上げた。(共同)