Thursday, November 21, 2019 9:14 AM

軍事協定失効きょう期限 日韓隔たり、妥協見えず

 【ソウル共同=上嶋茂太】日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の失効期限が23日午前0時に迫る中、日本に破棄通告をしている韓国大統領府は21日、国家安全保障会議(NSC)を開催し、終了後に「韓日間の懸案解決に向け、関係国と緊密な協議を続けていく」と発表した。失効回避が可能か、日本とぎりぎりまで協議することを強調する狙いとみられる。

 菅義偉官房長官は21日の記者会見で「韓国側に賢明な対応を強く求める立場に変わりはない」と述べ、破棄決定の撤回を再度求めた。日韓の立場の隔たりは依然大きく、妥協は見通せない。

 失効が現実になれば北朝鮮のミサイル開発が進む中で日米韓の連携の弱体化が明白になるため、米国は韓国に協定維持を強く要求している。