Monday, December 02, 2019 9:25 AM

政府、年内に復元基本方針 首里城、有識者会議設置

 政府は2日、火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の復元に向けた関係閣僚会議を首相官邸で開き、再建への基本方針を年内に策定することを決めた。具体案を検討する有識者会議の設置も決定した。菅義偉官房長官は閣僚会議で「復元方針を速やかに取りまとめたい。関係閣僚は必要な措置を取ってもらいたい」と述べた。

 閣僚会議には沖縄県の玉城デニー知事も初めて出席した。玉城氏は会議後、記者団に「国と県が緊密に連携を図りながら復旧、復興に向け全力で取り組んでいくと確認できた」と語った。

 菅氏は、今年2月まで約30年間に及んだ首里城復元事業に触れ「前回の考え方に沿って再現していくことが重要だ」と指摘し、前回の復元計画を基本的に踏襲すべきだとの考えを示した。政府は、貴重な文化財や史料を火災被害から守るため、耐火性の高い地下倉庫の整備やスプリンクラーの設置も検討している。(共同)