Wednesday, September 21, 2016 10:26 AM

利上げ見送りへ、時期注視 FOMC、2日目開始

 米国の金融政策運営を決める連邦公開市場委員会(FOMC)は21日、首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部で2日目の議論を再開した。足元の経済指標に強弱が入り交じっていることなどから、米経済の先行きをさらに見極めたいとして、追加利上げは今回も見送られる公算が大きい。

 会合終了後の午後2時(日本時間22日午前3時)に声明を発表する。イエレンFRB議長の記者会見も予定されている。今回はFOMCメンバーによる経済や金利動向に関する見通しも公表される。利上げを見送った場合、市場はFOMCの文言と合わせて、利上げのタイミングに関する手掛かりを探すことになる。

 前回7月会合の政策決定の投票で、利上げ見送りに反対票を投じたのはカンザスシティー連邦準備銀行のジョージ総裁だけだった。今年のFOMCで投票権を持つメンバーのうち、比較的利上げに前向きとされるクリーブランド連銀のメスター総裁らが新たに見送りに反対するかどうかも注目される。(共同)