Wednesday, September 21, 2016 10:39 AM

もんじゅ廃炉へ 政府、年内に結論

 政府は21日夕、首相官邸で原子力関係閣僚会議を開き、菅義偉官房長官は日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について「廃炉を含め抜本的見直しを行う」と表明した。地元への説明を行い年内に結論を出すが、廃炉は確実な情勢だ。再稼働には約5800億円の追加投資が必要と見込まれ、国民の理解は得られないと判断した。廃炉時の地元への支援策の検討を急ぐ。

 一方で菅氏は、核燃料サイクル政策を「堅持する」と表明したが、もんじゅをサイクルの中核と位置付けてきただけに、政策への影響は必至だ。

 政府は、原子力政策全体を担当する経済産業省を中心に、もんじゅに代わる高速炉の方向性を官民で協議する「高速炉開発会議(仮称)」を設置し、年内に将来的な目標を明確にする方針。(共同)