Wednesday, December 04, 2019 9:49 AM

中村医師、銃撃され死亡 アフガン東部、車で移動中

 【イスラマバード共同=横田晋作】アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで4日、同州で農業支援などに取り組む福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表、中村哲医師(73)らが乗った車が武装した男らに銃撃され、中村さんが死亡した。日本政府関係者が明らかにした。州報道官によると、中村さんのボディーガードや運転手ら5人も死亡した。

 アフガンのガニ大統領は声明を出し、事件をテロと断定。「残忍な犯行でアフガンの進歩や発展のための活動を阻止することはできない」と強調し、関係当局に銃撃犯を拘束するよう命じた。

 ペシャワール会は4日、福岡市で記者会見し、中村さんは同日朝に宿舎を出て、25キロほど離れたかんがい作業の現場に向かう途中に襲撃されたと明らかにした。右胸に銃弾1発を受け、ジャララバードの病院で手術を受けたという。