Wednesday, September 21, 2016 1:11 PM

ヤジド教徒に国際支援訴え ロンドンで指導者

 イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)の迫害を受けている少数派ヤジド教徒の指導者タハシン・サイード・アリ氏が21日、ロンドンで記者会見し「このままではわれわれは故郷を追われて離散し、消滅してしまう」と述べ、ヤジド教徒への支援を国際社会に訴えた。

 アリ氏は、ISに破壊されたヤジド教徒の集落再建に向けた財政支援や、安全確保のための国際部隊派遣などを求めた。

 ヤジド教はイラクなどに住むクルド民族の少数派宗教。ISは「悪魔崇拝」と見なしてヤジド教徒を虐殺したり、女性を性奴隷にしたりする「戦争犯罪」を繰り返している。アリ氏はイラク以外も含めたヤジド教の「聖職者会議」を率いている。(共同)