Thursday, September 22, 2016 10:37 AM

法改正に備え空間確保 豊洲問題、都幹部ら説明

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)に盛り土がなかった問題で、都の調査に対し複数の元幹部が「土壌汚染対策法(土対法)改正で豊洲の敷地が指定区域になることを想定し、浄化作業に備え建物下に空間を確保する必要があった」と説明していることが22日、都幹部への取材で分かった。

 元幹部らは、改正の中身によっては、新たな土壌汚染対策を迫られる可能性があると考えていたとみられ、都が詳しい経緯を調べている。

 都が設置した「専門家会議」は2008年7月、敷地全体に盛り土をする案を提言。都は同年12月、汚染対策の工法を検討する「技術会議」で、法改正で指定区域になる可能性を指摘した。汚染物質が見つかった場合に建物下だと対策が取れないとして、浄化する作業空間が必要と説明した。(共同)