Thursday, September 22, 2016 10:39 AM

利上げ、12月に照準 大統領選が不確定要因

 年内の追加利上げを探る米連邦準備制度理事会(FRB)は21日の声明で、雇用拡大と物価上昇がより明確になるまで「しばらく待つ」と表明した。12月の利上げに照準を合わせた形だが、景気の不透明感は拭えず、11月の大統領選が不確定要因になる。

 「年内に1回の利上げを想定しており、根拠は強まっている」。利上げ見送りを決めた連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、イエレンFRB議長は「経済に自信がないことを反映した決定ではない」と強気の姿勢を崩さなかった。

 今回のFOMCでは、政策決定の投票権を持つ10人のうち3人が金利据え置きに反対し、利上げを主張した。7月の前回会合から利上げ派が2人増えたことも、年内実施へ追い風になりそうだ。(共同)