Thursday, September 22, 2016 10:40 AM

沖縄本島沖で米軍機墜落 翁長知事、飛行中止要求

 22日午後1時55分ごろ、沖縄本島北端の辺戸岬から東約150キロの海上で、在沖縄米海兵隊に所属する米攻撃機AV8ハリアー1機が墜落した。パイロットは約40分後、米空軍救難飛行隊に救助された。在沖縄米軍が22日発表した。これまでも米軍機による墜落事故が繰り返し起きており、普天間飛行場移設問題に揺れる沖縄で基地反対の声が強まりそうだ。

 沖縄県の翁長雄志知事は事故を受け「県民に大きな不安を与えるもので、大変遺憾だ」とコメントし、原因が明らかになるまで同機種の飛行を中止するよう求めた。県は23日にも、日米両政府に対し原因究明と再発防止を要請する。同日から沖縄を訪問する稲田朋美防衛相にも、同様の申し入れをする方針。

 米軍などによると、同攻撃機は米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町、沖縄市など)を離陸した後、戦闘機などの訓練が実施されている現場海域で墜落した。パイロットは脱出した。米海兵隊が、詳しい事故原因を調べている。日本の漁船などへの被害は確認されていない。(共同)