Wednesday, January 15, 2020 9:41 AM

プーチン氏が改憲提案 退任後の影響力確保か

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は15日、年次報告演説で、憲法を改正し、大統領と政府、議会の関係を見直す権力機構の大幅な改革を提案した。連続3選を禁じる憲法規定により大統領退任を迫られる2024年をにらみ、改憲で自らの影響力確保を模索しているとの見方が広がった。一方、メドベージェフ首相は同日、プーチン氏と面会し、内閣が総辞職すると表明した。

 改憲の提案は①首相や閣僚の任命を巡り下院の権限を強める②大統領の諮問機関だった「国家評議会」を国家機関として憲法に盛り込む③軍や治安機関のトップ任命の際、大統領は上院と協議するーなどの内容。

 プーチン氏は通算4期目に当たる現在の任期が24年に切れた後、大統領職を続けられない。このため、改憲で大統領職にとどまったり、国家評議会議長など新たな要職に就いたり、機構再編で権限を強化した議会議長や首相ポストに就いたりする可能性が取り沙汰されている。