Friday, January 17, 2020 9:27 AM

トランプ氏弾劾裁判開始 史上3人目の米大統領

 【ワシントン共同】米上院で16日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判が始まった。大統領弾劾裁判は米史上3例目で1999年のクリントン氏以来。本会議場で、裁判長を務めるロバーツ最高裁長官と、陪審員役の上院議員(全100人)の宣誓手続きを実施した。トランプ氏の「権力乱用」と「議会妨害」について21日に本格審理を開始する。

 上院の党派別構成は与党共和党53人、野党民主党系47人。トランプ氏が弾劾裁判で有罪・罷免されるには3分の2の賛成が必要なため、可能性は低い。裁判では、民主党が要求するボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の証人尋問が実現するかどうかが焦点となる。

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、疑惑について「でたらめだ」と改めて否定し、弾劾裁判を短期間で終わらせたい意向を表明した。再選を目指す11月の大統領選を視野に入れ、2週間程度で無罪判決を導く月内決着を狙う。