Wednesday, January 22, 2020 9:05 AM

ティアフォー、自動運転ソフト開発でディープマップと提携

 自動運転技術などを開発する新興企業ティアフォー(Tier IV、本社・愛知県)は、オープンソース自動運転車ソフトウェア・ソリューションの成熟度と安定性の向上を目指して、シリコンバレーの高精細(HD)デジタル地図およびローカリゼーション(現在地特定)技術会社ディープマップ(DeepMap)と提携した。

 ディープマップのプレスリリースによると、ティアフォーは、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発に取り組んでいる。創設者の加藤真平最高テクノロジー責任者(CTO)は「ディープマップとの協業によりティアフォーの自動運転テクノロジープラットフォームのグローバルな拡大が促進される。ディープマップのHDマップをAutowareスタックに組み込み、標準として利用可能にする」と話している。

 「Autoware」はオープンソースとBSDライセンスを統合した誰でも使える自動運転の基本ソフト(OS)で、3D(3次元)ローカリゼーションやデジタル地図作成、3Dロードプランニング(進路計画)、物体や交通信号の検出、車線認識、センサー調整、ソフトウェアシミュレーションといった用途に対応する。すでに、自動車メーカー、政府機関、自動運転の新興会社など、世界で200以上の組織が「Autoware」を導入しているという。

 ティアフォーは、新しい自動運転用ECUリファレンスモデルを開発するため、19年8月に900万ドルを調達している。ディープマップは米国、欧州、アジアに顧客を持つ。

https://medium.com/deepmap-blog/tier-iv-and-deepmap-establish-technology-alliance-31a6d2424bbd