Friday, September 23, 2016 10:20 AM

辺野古訴訟、沖縄県が上告 国との対立、最高裁へ

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡る訴訟で、沖縄県は23日、国側全面勝訴とした福岡高裁那覇支部判決を不服として最高裁に上告した。国と県の対立の場は最高裁に移り、早ければ年度内にも判決が出る見通しだ。

 上告を受け、翁長雄志知事は「あまりにも国に偏った判決は、三権分立の原則を揺るがすもので、法治国家として大きな禍根を残す」とのコメントを出した。

 一方、稲田朋美防衛相は23日午後、就任後初めて沖縄県を訪問。多くの米軍基地を抱える本島中部の自治体首長らと会談し、基地負担軽減に向けた政府の取り組みなどに理解を求める。翁長雄志県知事とは24日午後に会談予定で、辺野古移設が「唯一の解決策だ」とする政府の方針を改めて伝達する見通しだ。(共同)