Monday, January 27, 2020 9:14 AM

アウシュビッツ解放75年 生存者「虐殺忘れるな」

 【オシフィエンチム共同】第2次大戦中、ナチス・ドイツがポーランド南部オシフィエンチムに設け、ユダヤ人ら110万人以上を虐殺したアウシュビッツ強制収容所が27日、ソ連軍による解放から75年を迎えた。現地での追悼式には生存者約200人が参加。高齢化で今回は多数が集まる最後の節目になるとみられる。生存者は口々に「虐殺の事実を忘れるな」と訴えた。

 式典はドイツなど関係国の首脳も出席し、ユダヤ人らを運んだ鉄道の引き込み線が残り、ナチス親衛隊員がガス室に送る人を選別した「死の門」を覆うように設けたテントで実施。

 ユダヤ人生存者のベンジャミン・レッサーさん(91)は26日、オシフィエンチムで記者会見し「収容所長は殺人を楽しんでいた。(ナチス)政権がユダヤ人虐殺を許可し、普通の人々が実行した」と振り返った。