Monday, January 27, 2020 9:15 AM

大統領に伝えず隠蔽図る イラン撃墜、米攻撃と誤認

 【ワシントン共同】イランによるウクライナ旅客機撃墜について、ニューヨーク・タイムズは26日、イランの革命防衛隊が誤射に気づいた後に最高指導者ハメネイ師には報告したものの、ロウハニ大統領ら穏健派の政権幹部には真相を伝えず、隠蔽を図っていたと伝えた。米軍の攻撃が迫っているとの誤った警報に基づき、同隊の隊員が独断で地対空ミサイル2発を発射していた。

 同紙によると、イラク駐留米軍への報復攻撃を実施した今月8日、イラン当局は米軍が巡航ミサイルを発射し、米軍機がアラブ首長国連邦を飛び立ったとの警報を内部で出した。

 後に誤報と判明したが、それを知らない防衛隊員が首都テヘラン上空にいた旅客機を米側の攻撃と誤認。承認を求めた上官と通信ができないまま、約30秒間に2発のミサイルを発射した。