Friday, September 23, 2016 10:22 AM

アウディ、04年から不正か 技術は99年に開発と独紙

 ドイツ経済紙ハンデルスブラットは23日、同国自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題で、VW傘下の高級車ブランドであるアウディが規制逃れに使う違法ソフトウエアの技術を1999年に開発し、2004年から車両に搭載していたと報じた。米当局筋の話として伝えた。

 VWは不正の発端は05年にさかのぼるとしてきたが、さらに早い段階で不正に手を染めていた可能性が出てきた。アウディがソフトを使用し始めたとされる04年当時は、不正発覚後に辞任したVWのウィンターコルン前会長がアウディの会長を務めており、同氏の不正への関与も焦点となりそうだ。

 ハンデルスブラットによるとVWは05年、米国の厳しい排ガス試験に合格するエンジンの開発を目指した際に、アウディの技術者の助けを得た。規制逃れのための技術が、アウディからVWグループ内に広がった可能性が指摘されている。(共同)