Wednesday, February 05, 2020 9:16 AM

「全米初」の特権に批判 アイオワ開票遅れ

 【デモイン共同】米大統領選の民主、共和両党の候補者選びで、アイオワ州が過去半世紀維持してきた党員集会の「全米初開催」という地位に、批判の声が改めて高まっている。3日の民主党党員集会での結果発表の大幅な遅れが直接の原因。強い政治的影響力を持つ初戦の「特権」を、全米の人種構成を反映しない小規模州が持つことへの長年の懸念が背景にある。

 「アイオワが全米にメッセージを発した」。善戦が伝えられる左派サンダース上院議員は、アイオワでの集会で強調した。初戦のインパクトは大きい。各候補は重点的に選挙戦を展開し、アイオワの人々の意見に耳を傾けてきた。

 候補者らが選挙戦で集中的に資金を投入するほか、アイオワの動向を報道するために、全米だけでなく全世界からメディアも集まり、州の経済的恩恵も計り知れない。