Thursday, February 06, 2020 9:37 AM

三菱ジェット21年度以降に 納入6度目延期、社長陳謝

 三菱重工業の泉沢清次社長は6日、東京都内で開いた決算会見で、子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を手掛ける国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)に関し、今年半ばを目指していた初号機の納期が、2021年度以降になると発表した。延期は6度目。泉沢氏は「心配を掛け、申し訳ない」と陳謝した。

 三菱航空機は同日、水谷久和社長(68)が会長に退き、後任に三菱重工常務執行役員で米国三菱重工業社長を務める丹羽高興氏(62)を充てる4月1日付の人事を発表した。開発加速へ体制を強化するという。

 泉沢氏は春先に予定する最新試験機の初飛行などの進捗状況を見ながら、初号機の納期を判断すると説明した。(共同)