Friday, February 07, 2020 9:21 AM

クルーズ船新たに41人感染 集団感染計61人へ急拡大

 厚生労働省は7日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染問題で、新たに乗客41人の感染を確認したと発表した。有症者ら273人を対象としたウイルス検査の結果、感染者は計61人となった。船内で感染が急拡大したことが明らかになり、厚労省は感染経路の特定を急ぐ。6歳以下の幼児を含む邦人ら198人が搭乗した日本政府のチャーター機第4便は7日、中国・武漢から羽田空港に到着した。

 新たに感染が判明した41人は20〜80代で、うち21人が日本国籍。内訳は20代女性1人、50代女性2人、60代男女3人、70代男女13人、80代男女2人で高齢者が目立つ。他に米国8人、オーストラリア5人、カナダ5人、アルゼンチン1人、英国1人が含まれる。41人に重症の人はおらず、東京、埼玉、千葉、神奈川、静岡の医療機関に搬送。6日までに搬送された感染者には重症者が1人いるが、持病があり感染との関係は不明という。

 加藤勝信厚労相は感染拡大を受け「閉ざされた空間に一定期間一緒にいた中で、接触が繰り返された」と話した。残りの乗客乗員のうち高齢者や持病がある人、感染した人と長時間近くで過ごした濃厚接触者への追加検査を実施する方針。(共同)