Friday, February 07, 2020 9:23 AM

トランプ氏、復讐の独演会 謝罪クリントン氏と対照的

 【ワシントン共同】トランプ大統領(共和党)は弾劾裁判の無罪評決を受けた6日の演説で、国民に謝罪や反省の意を一切示さなかった。1999年に不倫もみ消し疑惑を巡る弾劾裁判で無罪となった当時のクリントン大統領(民主党)が「深く謝罪」した演説とは対照的に、民主党に対し「怒りと復讐」(米メディア)に満ちた言葉を並べた独演会となった。

 クリントン氏は99年2月、ホワイトハウスの庭に現れると開口一番「議会と国民に多大なる負担をかけたことを深く謝罪したい」と述べた。「和解と再生」を国民に呼び掛けて2分足らずの演説を締めくくり、記者団から自身を追及した共和党を許せるかと問われると「許しを請う人間は、相手を許すことが必要だ」と殊勝に答えた。

 これに対し、トランプ氏の演説は約1時間に及んだ。ロシア疑惑やウクライナ疑惑を追及したペロシ下院議長(民主党)らを「ひどい人間」「腐敗している」「悪意に満ちている」とののしり続け、自分は「被害者」との主張を繰り返した。