Monday, February 10, 2020 9:19 AM

日産、九州工場を一時停止 新型肺炎で部品調達困難

 日産自動車は10日、子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場で、14日の稼働を一時停止すると明らかにした。17日は主に輸出車を生産するラインを停止する。肺炎を引き起こす新型コロナウイルス拡大の影響で、中国から部品を調達しにくい状態になっている。肺炎流行で自動車メーカーが国内の完成車拠点を停止するのは初めて。

 部品を積んだ船が中国の港から出港できなくなったという。15、16日は非稼働日。物流が正常に戻るには時間がかかるとみられ、他の国内工場の稼働に影響する可能性もある。

 日産自動車九州の生産能力は年約53万台。日産の国内生産の半分程度を占める主力工場となっている。国内向けのミニバン「セレナ」や、スポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」、輸出用のSUVなどを手掛けている。(共同)