Monday, September 26, 2016 10:19 AM

MRJ、米国へ向け出発 3度目、10月にも試験開始

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が26日、米国で本格的な飛行試験を行うため、ワシントン州モーゼスレイクに向けて愛知県営名古屋空港を離陸した。8月下旬にも飛行を試みたが、機器の不具合で2日続けて引き返し、約1カ月遅れで3度目の挑戦となった。

 目的地はシアトル郊外のモーゼスレイクにあるグラントカウンティ国際空港。複数の滑走路が備わり晴天率も約9割と高く、環境が整っている。三菱航空機は同空港を拠点に、10月にも飛行試験を開始する。

 米国へ向かったのはMRJの試験1号機で、給油などで北海道やロシアのカムチャツカ半島、米アラスカ州を経由。日中の飛行を4回重ねる約8千キロの旅となる。機体が開発中であることを考慮し、視界が悪い夜間の飛行は避ける。(共同)