Tuesday, February 11, 2020 9:30 AM

帰国日本人2人新たに感染 高齢者のクルーズ下船検討

 厚生労働省は11日、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した邦人男性2人が、新型コロナウイルスに感染しているのを新たに確認したと発表した。2人は帰国直後の検査で陰性だったが、その後発症し、再検査で陽性と判定された。1人は自宅で待機していたため、厚労省は待機期間中に接触した人が感染していないかどうか追跡調査する方針。国内で感染が確認されたのは、計163人となった。

 また集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、高齢者や持病がある乗客を下船させることを選択肢の一つとして検討していると明らかにした。当初11日にも行われるとみられた作業は12日以降になる見通し。

 厚労省によると、10日にクルーズ船で感染が判明した乗客乗員65人のうち、日本人は43人だった。次いで多いのは米国人の12人。患者の医療機関への搬送は10日中に終わらず、11日も続いた。感染を防ぐ措置などに1人1〜2時間かかることもあるためとしている。搬送先は茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都県。搬送後、クルーズ船は真水精製などの作業のため停泊していた横浜港を一時離れた。(共同)