Tuesday, February 11, 2020 9:31 AM

G20、新型肺炎主要議題に 世界経済下支えへ対応協議

 サウジアラビアの首都リヤドで22、23日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が主要議題となることが11日、分かった。世界経済への影響を最小限に抑え、景気を下支えするため、対応策を協議する。主要国が集まって新型肺炎の経済リスクを本格的に確認、討議する初の場となる。

 日本から麻生太郎財務相と日銀の黒田東彦総裁が出席する。中国・武漢で発生した新型肺炎は、中国本土の死者数が2002〜03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界全体の死者数を超え、歯止めがかからない状況だ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は7日、金融政策報告書で新型肺炎を「景気の先行きへの新たなリスク」と警戒。株式相場の不安定な動きや原油価格の下落を招くなど、各国の市場で不安心理が広がっている。(共同)