Monday, September 26, 2016 10:22 AM

象牙国内取引禁止案を議論 米国提案、日本は反対へ

 南アフリカ・ヨハネスブルクで開催中のワシントン条約締約国会議の第2委員会は26日、密猟によって絶滅が危ぶまれるアフリカゾウを守るため、各国に象牙の国内取引禁止を求める決議案について議論した。

 決議案は米国などが提案。米国は提案理由として「各国内の合法取引は違法象牙のロンダリングに使われる可能性がある」などと訴えた。説明の後、議長の提案で、日本を含む各国と非政府組織(NGO)で作業部会をつくり、協議することが決まった。

 一方、国際取引の再開を主張するナミビアは「国内市場の閉鎖を要請することは、条約の権限を越えている」と議論の打ち切りを求めたが、反対多数で否決された。(共同)