Monday, September 26, 2016 10:29 AM

シリア停戦、崩壊状態 アレッポ空爆継続50人死傷

 シリア北部の激戦地アレッポで25日夜から26日にかけて空爆があり、市民組織「シリア民間防衛隊」によると少なくとも10人が死亡、40人が負傷した。米国とロシアが主導し12日に発効した停戦の終了をアサド政権軍が19日に宣言後、アレッポでは連日政権軍側の激しい空爆が継続。各地で戦闘も再燃し、停戦は崩壊状態に陥った。

 国連安全保障理事会は25日、政権軍がアレッポ空爆を本格化させたことを受け、緊急会合を開催。米英仏3カ国と、シリアの後ろ盾となっているロシアの国連大使が非難の応酬を展開し、打開策は見いだせなかった。

 シリア人権監視団(英国)によると、首都ダマスカス郊外や北西部ラタキア県などで25日、政権軍と反体制派などが交戦。26日も首都郊外など複数地域で戦闘発生が伝えられている。(共同)