Friday, February 21, 2020 9:22 AM

G20「デジタル課税」案承認へ 財務相会議22日開幕

 【リヤド共同】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議がサウジアラビアの首都リヤドで22日、開幕する。新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、世界経済が悪化するリスクに協調して取り組む姿勢を確認。巨大IT企業などを対象とする「デジタル課税」の実現に向け、経済協力開発機構(OECD)の骨格案を承認する見通し。23日に共同声明を採択して閉幕する。

 デジタル課税では、OECDが昨年示した骨格案を1月末に約140カ国で大筋合意しており、G20の共同声明でも骨格案の承認を盛り込む見通し。議長国サウジアラビアは2020年中の最終合意に向けた道筋づくりに意欲を燃やす。

 ただアップルなど多くの巨大ITを抱える米国が、新ルールに基づいて納税するかどうかを各企業の判断に委ねる「選択制」を提案。新ルールが骨抜きになるとして、日本を含めた多くの国が懸念を示しており、最終合意に向け、調整が難航する可能性がある。