Monday, September 26, 2016 1:15 PM

健全性審査、大銀行により厳しく タルーロFRB理事、中小には緩和

 米連邦準備制度理事会(FRB)のタルーロ理事は26日、エール大学経営大学院で講演し、大規模銀行に対しては求める自己資本の水準を引き上げるなど、金融機関の健全性審査(ストレステスト)をより厳格化する方針を示した。詳細な改革案は来年示すとし、2017年分は現行の規定通りに実施するとした。

 中小銀行に関しては「質的な検証からは解放される」と述べ、緩和する意向を表明した。

 ストレステストは保有資産が500億ドル以上の銀行持ち株会社を対象に毎年実施。今年は6月23日に結果を公表し、自己資本が基準を下回るケースはなかった。今年の対象は前年より2行多い33行だった。(共同)