Monday, September 26, 2016 5:48 PM

イタリア、12月4日に国民投票 憲法改正の是非問う

 イタリア首相府は26日、憲法改正の是非を問う国民投票を12月4日に実施することを閣議で決定したと発表した。改革を推進するレンツィ首相は、政治生命を懸けて国民投票に臨む意気込み。否決された場合、イタリアの政情が不安定化し、欧州に混乱が広がる恐れもある。

 最新の世論調査では反対派がやや優勢だが、約36%が「まだ決めていない」と回答。レンツィ氏は、古い慣習に縛られてきた同国政治の構造改革のためには憲法改正が必要だと訴え、必死の巻き返しを図っている。

 憲法改正は上院の議員定数削減や権限縮小などを柱とする。イタリア議会では上院と下院が同等の権限を持ち、全ての法案の成立に両院の可決が必要で、上院が法案通過を阻止するなど改革の足かせや政治混乱の要因となってきた。(共同)