Friday, June 24, 2016 5:41 PM

EU離脱でも駆け引き 政権警戒、民進追及

 与野党は24日、英国の欧州連合(EU)離脱という世界的大ニュースを巡っても論戦、参院選での支持獲得へ駆け引きを繰り広げた。報道各社の序盤情勢調査で優勢が伝えられる与党は、金融市場に対する不安がアベノミクス批判に転化する事態を警戒。民進党など野党側は、急激な円高、株安の進行を踏まえ、安倍晋三首相の経済運営を追及する構えだ。勝敗の鍵を握る改選1人区の情勢にも微妙な影響を与える可能性がある。

 「英国のEU離脱、新興国経済の陰り、こうした新たな危機に対応するため、あらゆる政策を総動員すると首脳宣言でまとめた」。安倍首相は24日、岩手県一関市の街頭演説で力説した。

 5月下旬の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)時点でEU離脱の可能性も議論していたと強調することで、政権の経済運営に問題はないと予防線を張ったとみられる。(共同)