Tuesday, September 27, 2016 10:07 AM

米長官「核抑止力は根幹」 近代化予算1000億ドル超

 カーター米国防長官は26日、ロシアと北朝鮮の核開発が進んでいると警戒感を示し「核抑止力は米国の安全保障の根幹だ」と強調した。5年間で核兵器の運搬手段などの近代化予算に1080億ドル(約10兆8800万円)を投じる考えも表明した。核戦力の拠点である中西部ノースダコタ州の空軍基地で演説した。

 オバマ大統領は「核兵器なき世界」を目指しているが、北朝鮮による核弾頭搭載ミサイルが米本土に到達する可能性が現実味を帯びる中、同盟国に米国の「核の傘」をアピールする狙いがある。

 カーター氏は北朝鮮をにらみ、日米韓3カ国で核抑止の在り方について協議していると説明。ウクライナ危機などでのロシアの行動を踏まえ、北大西洋条約機構(NATO)での核戦略を見直しているとも語った。具体例として最新鋭ステルス戦闘機F35に核爆弾を搭載することを挙げた。(共同)