Tuesday, March 10, 2020 10:29 AM

中南米で「女性なき1日」 暴力撲滅求め各国でデモ

 【ロサンゼルス、サンパウロ共同】国際女性デーから一夜明けた9日、中南米諸国で、男女平等や暴力撲滅を訴え、女性が職場を離脱するストライキ「私たちのいない1日」が行われた。メキシコの首都メキシコ市では交通量の多い大通りが閑散とし、複数の学校が休校となったほか、チリでは首都サンティアゴで数千人の女性が大統領宮殿に向かって市内をデモ行進した。地元メディアなどが伝えた。

 メキシコでは女性を標的にした殺人事件が社会問題化しており、AP通信によると、昨年は前年より7%多い3825人が犠牲となった。ストには職場の上司や同僚、夫や交際相手らに女性の存在の重要性を再認識させる狙いがある。

 アルゼンチンでも同様のストが実施され、現地からの報道によると、政府は9日のデモに参加した公務員について欠勤扱いにせず、給料を減額しないことを決めた。