Tuesday, March 10, 2020 10:30 AM
米中、ウイルス呼称で攻防 「差別的」と批判も
【ワシントン共同】世界各地で感染が拡大する新型コロナウイルスの呼称を巡り、トランプ政権の一部高官が中国が発生地であると強調し「武漢ウイルス」の呼称を使い、中国側の反発を招いている。地名言及で特定の国籍、人種に対する差別を助長しかねないとの批判も出ている。
ポンペオ国務長官は5日の記者会見で、新型コロナウイルスを「武漢ウイルス」と呼んだ。その後、CNBCテレビのインタビューでは「感染がどこから始まったのかについて確信を持っている」と語り、感染拡大初期の情報開示が不十分だったと中国政府を批判した。別の政府高官も記者会見で同じ呼称を使った。
中国は、発生源は湖北省武漢市だとまだ特定されていないとの立場だ。外務省の趙立堅副報道局長は9日、ツイッターで「世界保健機関(WHO)は(感染による症状を)COVID19と命名した。武漢ウイルスの呼称は科学に反するもので、汚名を着せるような動きは非難に値する」と反発した。
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