Wednesday, March 11, 2020 10:15 AM
亡き人思い、被災地で祈り インフラ復旧も再建道半ば
岩手、宮城、福島3県に大きな被害をもたらした東日本大震災は11日、発生から9年を迎えた。住宅や道路などインフラ復興事業は最終盤だが、津波や東京電力福島第1原発事故による避難者は依然4万7737人。生活再建は道半ばだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で追悼式の中止や規模の縮小が相次ぐ中、被災地では人々が犠牲者に祈りをささげた。
政府主催の追悼式は中止となり、安倍晋三首相が官邸の献花式に出席する。岩手、福島両県警は津波被災地沿岸で行方不明者の手掛かりを捜索した。
宮城県石巻市の無職高橋冨貴子さん(77)は、市内を一望できる日和山で海に向かって手を合わせ、「多くの知人を亡くした。9年たった今もつらい」と語った。石巻市の門脇・南浜両地区では津波で住宅街が流失、かさ上げされた土地に災害公営住宅4棟が立つが、空き地も目立つ。(共同)
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