Tuesday, September 27, 2016 10:22 AM
首相、TPP再交渉応じず 今国会成立に意欲
安倍晋三首相は27日、衆院本会議での代表質問で、米国内で反対論がある環太平洋連携協定(TPP)について「米国からTPPの再交渉を求められても応じる考えはない」と強調した。承認案件と関連法案の今国会成立に重ねて意欲を表明。民進党が国会での憲法改正論議の前提として要求する自民党改憲草案の撤回は拒否した。
首相はTPPに関し「自由貿易の下で成長してきたわが国こそが、世界の自由で公正な貿易のルールのけん引役でなければならない」と主張。国会で議論を重ね、結論を得ねばならないとした上で「協定が承認され、法案が成立すれば『再交渉はしない』というわが国の意思が明確に示される。協定の早期発効に弾みを与えることができる」と述べた。
民進党の野田佳彦幹事長は、大統領選の民主、共和両党の候補者はいずれもTPPに反対しており、早期発効を進める理由がないと訴え、TPP承認案件への反対を明言。アベノミクスは「もう限界だ」と批判し、首相が消費税増税を2度延期したことに触れ「後世で厳しく糾弾される」と警告した。(共同)
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