Friday, March 13, 2020 11:33 AM

米軍、イラクで報復空爆 親イラン組織の5拠点

 【ワシントン共同】米国防総省は12日、イラクで米国人ら3人が死亡したロケット弾攻撃への報復として、イラク全土で親イランの民兵組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」の武器庫5カ所を空爆したと発表した。エスパー国防長官は「親イラン勢力による米国や同盟国への攻撃は許さない」と表明した。

 攻撃翌日に素早く報復し、挑発が再び増加しないようイラン側をけん制する狙いがある。11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領にとって中東地域の米軍への攻撃抑止は喫緊の課題となっている。

 ロイター通信によると、エスパー氏は12日、国防総省で記者団に、米軍が必要な措置を取ることをトランプ氏が承認したと明らかにした。同時に「注視しているのは攻撃を実行した組織だ」と述べ、民兵組織の背後にいるイランとの緊張を高める意図はないとの姿勢を示した。