Tuesday, September 27, 2016 10:22 AM

米国の針路、対立鮮明 クリントン、トランプ両氏

 大統領候補の民主党クリントン(68)、共和党トランプ(70)両氏による第1回討論会が26日、ニューヨーク市郊外ヘンプステッドで開かれた。経済や安全保障で激論を交わし、米国の針路を巡る主張の対立が鮮明になった。クリントン氏は公正な経済や日韓などとの同盟関係の重要性を強調。トランプ氏は貿易協定の再交渉を通じて中国などに奪われた雇用を取り戻すと宣言、日本は自国の防衛に応分の負担をすべきだと主張した。

 両氏が直接対決するのは初めて。今回を含め計3回の討論会は11月8日の投票に向けて大統領選の流れを左右する重要な舞台となり、大統領としての資質を巡っても激しく応酬した。CNNテレビによる視聴者調査では、クリントン氏が勝者との回答が62%、トランプ氏は27%だった。

 この日は「米国の針路」「繁栄」「安全保障」がテーマ。クリントン氏は冒頭「良質の雇用を創出し、最低賃金を引き上げる」と公約。トランプ氏は中国やメキシコのせいで「米国の雇用が失われている」とし、クリントン氏がかつて環太平洋連携協定(TPP)を推進していたと批判した。(共同)