Tuesday, September 27, 2016 5:50 PM

イラン前大統領が出馬断念 次期選、最高指導者が助言

 かつて対米関係を極度に悪化させたイランのアハマディネジャド前大統領は27日、最高指導者ハメネイ師の助言に従い来年5月のイラン大統領選への出馬を断念すると明らかにした。イランメディアを通じて、ハメネイ師に宛てた公開書簡の中で発表した。

 大統領選では、核兵器開発疑惑を巡り欧米などとの合意を果たした穏健派ロウハニ大統領が2期目をうかがう。期待通りに上向かない国内経済を背景に、反米の保守強硬派が勢いを増しており、対抗馬として名乗り出るのかが注目されていた。

 イランメディアによると、アハマディネジャド氏は8月にハメネイ師と面会した。その際に「大統領選に加われば、国が分断される。分断は国の利益にならない」と助言され、出馬断念を決意したという。(共同)