Tuesday, September 27, 2016 5:50 PM

中国郵貯銀行が上場 今年最大、7000億円調達

 中国の大手国有銀行である中国郵政貯蓄銀行が28日、香港取引所に株式を新規上場する。上場に伴う資金調達額は約570億香港ドル(約7400億円)で、今年の新規株式公開(IPO)では世界最大。個人向け業務の強化を狙う。

 公開価格は1株4.76香港ドルに設定した。情報大手トムソン・ロイターによると、資金調達額は今年6月にデンマークの電力会社ドン・エナジーが同国で上場した際の約30億ドル(約3000億円)を上回り、今年の首位。

 中国郵貯銀行は日本のゆうちょ銀行に相当する。営業拠点数は4万を超え、中国の商業銀行で有数のネットワークを誇る。個人顧客は約5億人で人口の3分の1を超える。融資額に占める個人向けの割合が49%と他の中国の大手銀行と比べて高い。インターネット金融の充実などで個人向け業務をさらに強化する。(共同)