Thursday, March 19, 2020 10:27 AM

ドローンで離島に薬を配送 大分で実験、買い物支援に

 大分県は19日、同県津久見市の九州本土から小型無人機ドローンを飛ばし、海上を通って約16キロ離れた無垢島の住民に一般用医薬品などを届ける実証実験をした。同県によると、薬局が注文を受けた医薬品をドローンで運んで販売する実験は国内で初めて。

 島には薬局や日用品店がなく、本土と結ぶ旅客船は運休となる日もある。県は2021年2月に定期的な試験を始め、より効率的な運用方法にした上で、県の島や山間部の買い物支援に役立てたい考えだ。

 ドローンは海上の強風にも強いヘリコプター型で、大分市の「ciRobotics(シーアイロボティクス)」が開発した。総合メディカル(福岡市)の薬剤師が注文を受けた商品を機体に積み込み、主に高度約60メートルを飛んだ。着陸後に島民が収納箱の電子キーを解錠して受け取った。(共同)