Thursday, March 19, 2020 10:27 AM

自粛やキャンセルで打撃 飲食店、持ち帰りは好調

 新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店の売り上げに影響が出ている。外出自粛に加えて多くの人が集まる宴会のキャンセルが相次ぎ、休業や短縮営業を迫られるなど飲食店は苦境に立たされている。一方、消費者はできるだけ自宅で過ごす傾向のため宅配の注文が増えている店もある。

 大手に比べ、個人経営の飲食店はより深刻だ。東京・池袋の居酒屋の店長によると、3月に入ってから客数は激減。「予約は9割キャンセルになった」と嘆く。飲み放題のプランを新設し、客を取り込みたい考えだが「いつまで続くのか」と不安な様子だ。周辺では休業や短縮営業に踏み切る店もあり、人出もまばらになっているという。

 ステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは既に2020年12月期の連結業績予想を撤回し、未定とした。「(新型コロナの)終息の見通しが不透明なことや政府による外出自粛要請で売上高の減少が見込まれ、算定が困難」という。(共同)